SP「経験値」
ブログを閲覧いただきありがとうございます。
富士吉田市で大工として住まいづくりをトータルサポートしている梶原建築代表の梶原高一です。
いよいよ大工工事で参加している改修の物件も佳境にきております。
約2ヶ月関わることとなりましたが、初めの状態から思い返すと感慨深いものです。
↑現場乗り込み時。
私は正直なところ代替えで参加した立場ですが、なかなか類を見ない内容の工事。
元請様の手前、あまり詳しいことは割愛しますが、良い経験と思い出になりました(笑)
築年数が70年以上はある建物。
解体 : 補強•下地 : 仕上げ=3 : 4 : 3
くらいの工程。
この年数だと半端ないホコリと汚れが、、、
そして、主要道路沿いのためにその効果はさらに倍増、、、
作業手袋は穴が開くまで使い回すのが基本ですが、汚れ方が半端じゃないため、この現場は何組使用したかわかりません。
解体が主となる前半はほぼ毎日防護防塵。
最近購入したゴーグル一体型の防塵マスクが使い勝手が良く、目も一緒に守ることができ、今まで使っていたフィルター交換型の簡易タイプはやめることにしました。
↑私ではありません(笑)このマスクを使いました。
汚れ対策はしていても何かしらの形で付着していくもので、大概、耳や鼻はかなり汚くなります。
鼻毛の成長スピードは凄いものです(笑)
さて、解体が終わって補強になっていくときも、新築とは違い一筋縄ではいきません。
寸目といって寸法の不揃いや曲がり・よじれは当たり前。
水平レベルや鉛直ラインはほとんどバラバラ。
新築では考えられないほど材の状態に配慮していないと、思わぬやり返しとなってしまいます。
また、それと同時にある程度の諦めの線引きも覚悟していないと手間ばかりかかってしまいます。
差し支えない範囲で納めていくことが求められるわけですね。
ダメ押しの床の復旧は、答えがないような状態。
2間(けん)の距離で高低差は最大5センチ。
それも途中でアップダウンがあるため、傾斜という問題ではありません。
部分修繕なのできっちり直すというより現状復旧でそれなり。
流石にお施主様も始めから承知。
だけどキッチリやるのが実はやりやすくて、アバウトにそれなりにやるというのは意外と手間がかかります。
また、一つ大きな経験を積みました。
作業以外でもここでは、毎日お施主様やこのお店に来るお客様と休憩時間にお話しするので、これもまたいろんなジャンルの内容で、ここでしかできない貴重な話ばかりでした。
そして、連日甘酒を飲む経験もこの先ないでしょう(笑)
やはり机上は自分には合わず、現場にいくと自分を成長させてくれる宝をたくさん見つけることができます。
それはきっと皆さんも同じ。留まることよりも表へ出れば大なり小なり何かに出くわします。その経験の積み重ねが人を成長させてくれますよね。
きっと、この経験がこれからも活きてくることでしょう。