SP「家を引き継ぐ」
ブログを閲覧いただきありがとうございます。
富士吉田市で大工として住まいづくりをトータルサポートしている梶原建築代表の梶原高一です。
生活の形態で今やそれほど多くない多世帯住宅。
主には二世帯が多いのではないかと思います。
二世帯というと、子世帯が同居するパターン。
今や共有型、一部共有型、完全分離型など様々な形態がありますね。
かくいう我が家は二世帯パターン。
基本は階で別れて生活をしております。
共有する部分は玄関・浴室。
キッチンは主が一階ですが、二階にもそれなりに調理ができる小さいキッチンが入っております。
食事は夜のみ共有で、朝は別、昼は状況に応じて一緒だったり、別だったり。
同居をしていると、私のコトはともかく、私の妻も両親もそれなりに気の使い合いが生じます。
大変なことはどの家庭にもあると思いますので、それは各家庭での工夫のしようかと思います。
私はなるべくメリットを重視したい考えなので、
多世代が同居するのは、離れた世代がいろんな視野をもったり、長年の情報を共有したり、いつでもフォローし合うことができるので、単世帯に比べたら大きな強みなのかなと思っています。
このような話をするのも、実は先日、二世帯ご家族のリフォーム相談を受けたことによって。
築年数は25年越え。
改修提案は梶原建築の理念に基づいて導いていきますが、
悩ましいのは現間取りからの家の利用方法。
もちろん、リフォーム検討時に不満・ストレス解消は重要です。
新築時はある程度の二世帯対応を頭に入れていたようには感じられますが、
その当時の家に対する考え方は今でこそ逆に悩み多き問題につながります。
空間の大きさの割に勿体ないと思える部分、
動線は確立されても、ストレスを感じやすいエリア、
思いのほか片付けにくい生活品、
尚且つ、本題の暑い寒いあるある。
お客様の御協力をいただき、あらかじめご自宅の写真を納めていただいたのは、住まい手の目線の確認も含めて。
大切な資料をいただけ、感謝しております。
家を建築したのは親世帯ですが、ご相談は子世帯が主軸にリフォームしていくということ。
理想は新たに新築かもしれませんが、今ある家を活かす・引き継ぐという目線ではとても応援してあげたいご相談です。
ただし、私の提案だけでなく、多世代が住むご家族が意見をうまく擦り合わせることが、多世帯リフォームの焦点。
家族間の意見のぶつかり合いは避けられません。
建てたもののプライド、これからの未来を憂う残る世代。
むしろ、歩み寄るためにはこれも必要なこと。
引き継ぐ思いと引き継いでもらう思いをうまく昇華できたら、きっとそのご家族様の大きな繁栄に繋がると思います。
私としてもご家族様皆様の未来のために最大限の後押しをできるよう知恵を絞りフォローしていきたいと思います。