SP「地域の伝統を守る」

ブログを閲覧いただきありがとうございます。
富士吉田市で大工として住まいづくりをトータルサポートしている梶原です。

先日の日曜日より、昨年11月から準備をしてきた小正月行事となる道祖神祭が始まりました。

一昨年から感染症拡大の影響を受け、例年にない状況ではありましたが、昨年は実施しない選択肢を避け、疫病退散の思いも込めて、できる対策を全て行なって、なんとかお神木を建てることができました。

↑昨年の御神木建て。

今年も間際にきて、まさかの第六波ともいえる感染者の増加。緊張感はより高まりましたが、昨年同様に対策して臨みました。

向原地区の道祖神祭は上組・下組があり、住んでいる場所でグループ分けされ、二ヶ所で御神木を建てることで始まります。
私は下組に属し、こちらは向原公民館敷地の一角に建てられます。

御神木本体は向原地区の山で伐採し、加工を加えて建てられるようにします。
弊社も加工をお手伝いさせていただいてます。
その長さは10間(けん)=約18mにもなります。

この長さは特に決まってないのですが、地域のお寺の本堂が10間あり、本堂の床下を保存場所に協力してもらっているため、今の長さがあります。

午前中のうちにこれを運び出し、各道具を搬入したり、段取りを行います。
中腹の十文字になる竹は普段使い回しですが、今回新調。
頭の竹は新鮮で葉が必要なため直前の調達、頭取さんの象徴となる梵天と呼んでいる2mの太い竹は毎回新調します。

早いお昼を済ませて13時前から一気に飾り付けをスタート。
保存会を主に若手の40代からベテラン80代までの幅広い世代で行うのが醍醐味です。

14時くらいから御神木を少し起こして中腹の十文字を組み、色紙のオシメや生活雑貨などを飾り付けます。

15時くらいに飾り付けを終え、一気に立て起こします。

https://youtu.be/YgYFhQAk2pA

とても壮観!

これを2年前までは重機無しの人力のみで建てていました。当時はその数100人以上!

ソーシャルディスタンスのために人数削減を行い重機仕様になりましたが、重機を使うのは人力よりも安全なので、これも悪くないです。

建て終わり後に神事を行い、地域の繁栄を願います。

ここから約一週間の期間がお祭りとなります。

「どんどん焼き」や、「おかたぶちこう」、各家庭のお祓い訪問が行われるわけですが、この一年で新婚家庭があった場合、御神木建ての当日に「おかたぶちこう」が行われます。

「おかたぶちこう」は毎年地元中学生が参加し、道祖神に扮した天狗やおかめなどが新婚家庭にお邪魔し、繁栄を祈るために行う行事です。

テレビ取材があったので詳しくは是非こちらをどうぞ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a9bf5ffeaf37cb61509d24b7ad9c6044f0107350

長い1日が怪我なく無事に終わりました。

新年から仕事の合間に追い込み準備で、大変な毎日ではありますが、
地域行事は各家庭の健やかな幸せと地域が繁栄することを願って、毎年毎年続けられてきた大切な事業です。

小さい村では高齢化少子化も顕著で、実際継続することが問題にはなっていますが、この行事のような多世代交流こそ何より継続の要。
自分だけでなく、自分の周りが幸せであること、周りが協力し合って団結することで得られる尊い達成感、続けること積み上げることの大切さを何よりも説いていると、この行事に参加するたびに強く思います。

↑御神木に縛られる子宝を願うホウコウと呼ばれる手作りの赤ん坊人形

これが終わってようやく一年が始まる感覚になります。

人は一人では何もできない、結束することでとてつもない力が生まれるものです。
我々のお仕事も全く同じです。
皆様には自分を大切にしつつも周りの繁栄も願うこで、永く価値ある人生に繋げてほしいと心から思います。

大切な小正月行事をじっくり書きたくて、大変長くなってしまいましたが、最後までお読みいただいた皆様、大変感謝申し上げます。