木製外部階段。
腐朽が目立つ木製外部階段について対処しました。
外に木製階段はNGなのか?
私は決してそんなことはないと考えます。
まずは腐りにくい工夫を施すこと。
雨も雪も水気のものは大敵ですが、濡らさずに屋根がかけられる状況とは限らない。
なら、湿潤状態を長くしないように水切れを良くする工夫が必須。
何より乾燥しやすい状態を作ってあげることが物持ちに繋がるわけです。
狂い・割れは悩ましい状態ですが、それは自然にあるものを使う宿命。あとは抑制できる手段があるかどうかですね。
塗装はさらにプラスアルファ。
でも、塗装は納まりの次。
塗装すれば万事OK、ではないことを忘れてはいけません。
永く使いたかったら、日頃から気にかける意識が大切。
そうすることが素材の価値を上げるともとれます。
つくるほうも永く使ってもらえるようにつくりかたを考えます。
階段の位置、使用頻度、お手入れの体制を考えた上での今回の結論はこれ。
無骨かもしれませんが、現状復帰よりは永く使えるはず。
簡単に腐らせない工夫をして、使うだけ使って、腐る時がきたら、それはまた新たな循環の始まり。
もともと人間の身近にある木という存在を使う本当の意義を大切にしたいですね。