新築工事。外部の肉付けが進んでいます。

「呉井塚の家」新築工事

外部の肉付けが進んでいます。

大型パネルでの建て方のその後は、外壁耐力面材のモイスは、土台付近の調整部分を足す程度の作業。
もちろん、これも事前にそのサイズを作ってあります。
加えて、パネルのジョイント部分の釘止めを裏の下地も含めて行いました。

この作業の前に金物工法のドリフトピンを確認して、作業的には1人でも1日程度。
従来の工法である柱金物のビス留めは、
・柱毎に金物の種類分け
・金物に応じてビスの種類分け(1箇所4〜10本以上) インパクトドライバー必須(しかも機械の負荷大)
を各柱毎に対応しますが、
金物工法は1種類のドリフトピンを玄能で叩き入れるのみ(各柱1〜4本程度)
施工時間と確認作業が段違い。

モイスは定尺もの(910×3030×9.5)で31kgの重量があります。
これを現場で加工し、足場を通って所定の位置まで運び、持ち上げて釘を100本以上留める作業と比較してみましょう。
改めて施工する職人さんの体力、作業環境・条件による負担の大きさを感じます。
重たいものを運ぶ時に、作業員の負担は必ず考えなくてはいけません。
かといって、毎回荷揚げのための重機を使うのもコスト増。

大型パネルは一般的な木造建て方において、クレーンの力を最大限に使い倒しています。もちろん、クレーンのオペレーターの技術もとても重要。
一回の揚重がとてもコストパフォーマンスに優れています。

現場の負担を減らしつつ、品質の良いものをつくる工夫は常に必要です。