自宅水廻り改修。セルロースファイバーの吹き込み。
自宅水廻り改修
壁と天井の断熱はセルロースファイバーの吹き込みを採用。
採用したのは我が家の構造に配慮して。
当時はまだ通し貫の構造でした。
柱の横に21×120程度の穴を掘り、18×105の貫を入れる工法。
柱同士を横で連結し、一体的をつくりだす良い面もありますが、内外の下地をしなくてはいけないのと、壁の中が複雑になる難点がありました。
下地としては横胴縁をすることも多く、配線を下に下ろすのに、毎回配慮がしなくてはいけなかった記憶があります。
そして、何より断熱。
当時はまだ50mmの袋入グラスウールを使っていて、断熱・気密・防湿に関する考えも全く優先順位は下位。
周辺の施工店さんも工法は違えど、断熱施工は同じようなものだったと思います。
構造と断熱は常にセットで考えるというのが、近年の常識になってきていますが、リフォームである以上、既存をどう活かし、性能向上できるかが重要になってきています。
今回は、貫・筋交・複雑納まりを活かしつつ、壁内を断熱材で満たす、かつ、施工手間に配慮するということになると、吹き込み断熱というわけです。
そして、今回は壁内にある「無造作な隙間」に区切りをしないと、断熱効果が落ちてしまうため、部分的に工夫しなければいけないところもあり、そこは柔軟にボード系断熱材・発泡ウレタン・防水シートなどを駆使しながら対処しています。
下地組みと小細工と吹き込みシート張りをして、いざブローイング。
名古屋にある(株)チリウヒーターさんとお付き合いがあるので、その他の工事も含め、工事をお願いしました。
セルロースファイバーは新聞のリサイクルが原料になっていて、環境負荷はとても小さい。
おかげさまで壁も天井も隙間なく断熱されました。
(株)チリウヒーター様ありがとうございました。
床 ・・・ネオマフォーム120mm(大引下ネオマ30mm)
浴室基礎まわり(内側) ・・・ネオマフォーム100mm
壁(充填) ・・・セルロースファイバー120mm
壁(外張) ・・・ネオマフォーム100mm
天井(桁天端より下へ) ・・・セルロースファイバー420mm