SP「職人に注目」

お客様は住まいつくりのパートナーを探すときにどのようなことを重点的に考えるのでしょう?

デザイン、性能、機能、間取りなど、建物的要素ばかりに目が行きがちになってないでしょうか?
もちろん、建築にとってそれらは大事な要素ですが、実際につくるのは職人だということも忘れてはいけません。
どんな人がどのような作業をしてつくりあげていくのか?建築はそれの集大成です。
いろんな熱意をもった人たちの作業の積み重ねで家はできあがるものです。

2019年から関わっている北杜市のほくほくプロジェクトで、そんな想いをもっと伝えていくことも職人兼元請として大切だと感じました。

「現場監督さんがお客様と打ち合わせをしたからあとは職人さんにお任せ」なんてイメージがありませんか?
私も他現場へお手伝いに行ったりすると、そんなケースはかなり常態化していて、あまりお施主様とお会いすることは減ったような感覚があります。

私は現場という中でのお客様との関わりはとても大切なプロセスだと考えています。
工事中に職人の作業に関心をもったり、コミュニケーションに努める方ほど、住まいづくりの満足度も比例するように思います。

たしかに、多忙な毎日の中で、現場に顔を出すというのは大変かもしれません。
でも、よく考えてください。
一生に一度の自宅建設。
人が手を加えてつくり出すことの価値や重みはその時にしか味わえません。

作業は何種類もの業種に分かれ、作業内容や使われる技術も実に多岐にわたります。
作業する人も1日しか携わらない人もいれば、大工のように何ヵ月も関わる人もいます。
しかし、どの職種のどの人も同様に欠けたら成立しません。

職人は、口には出しませんが、住まい手に大事に使ってもらえるように、実に繊細な作業をしていたり、安全に気遣っていたりを当たり前に行います。
そして、住まい手にはそういった部分を知ってもらいたいものです。

大きなお金がかかるからこそ、その蓄積となる職人の仕事ぶりに注目することは大切。

恐らく住まい手が職人を評価するのは作業している姿を見ている時しかできないでしょう。
そんな姿を知ることで、できあがった後に何倍も大きな感動を生み、住まい手だけにしかわからない特別な価値をつくりだします。
そう、「家を買う感覚ではなく、一緒につくるという感覚」
是非、住まいづくりや職人に仕事を依頼する時にはそんな考えや目線で注目してほしいと思います。