SP「木を使うことの価値を、尊さを。」

何かをつくるとき、何を言っても先ずは材料です。

今週は久しぶりに、伐採した木を製材所で挽いて長らく乾燥時間を置いた挽き板を加工したものづくりをしました。

木材の状態というのは様々です。
丸太のものもあれば、角材もある。
粗く挽いた状態もあれば、きっちり寸法が揃えられたものもあります。

我が家の工場で寝かしておいたケヤキの荒材。
購入したものより、どこかで引き取ったものの方が多いですが(笑)。

7年くらい前に近くの山に縁あってケヤキの木を引き取りに行ったことがあります。
この時はとても怖い思いをしました。
はじめての落石事故です。
というのも大きな石ではなく小さな小石がトラックのフロントガラスに当たり、瞬く間に蜘蛛の巣状の正面。
幸いガラスの破片が車内に落ちたのはわずかで、乗っていた3人も怪我はありませんでした。

そのときの写真がどこかにいってしまいましたが、そのケヤキは小正月で使う御神木の両支えや貫で使いました。

ケヤキは暴れやすい(変形しやすい)ものが多い上に硬いので、使うのは難しいですが、ある程度乾燥などで落ち着いてから使えば寸法を決めることができます。
乾燥後は反っていたりよじれていたりはザラ。
所定の形状にもっていくために、この時は結構削ります(汗)

今回はこのお神木の支えの生き別れをチョイスして小細工をしました。

ちょっとお楽しみのため一つの作品の公開はもう少し先にしますが、

もう一つこんなものにしてみました。

物干の竿受けです。

竿受けというと金物が主流ですが、木で作ってみたらオリジナリティではダントツで売ってる金物品には負けません。

木は金属やコンクリートと違って異方性という木の繊維方向で強さや性格が違う素材です。
つまり素材自体の使い方を考える必要があります。

だけど、それがデメリットだとは思いません。
木を使う良さは何と言っても経年美。
そして、木目が唯一無二の究極の天然オリジナルであること。

木を使うことは価値が抜群に高まります。
育ってる木は二酸化炭素の吸収をして酸素を作り地球や生物を守ってくれていますが、木材としての人生でもこのような新しい価値を持っています。
大工である私たちは木を使うことの価値や尊さをもっと多くの方に理解してもらえるよう普段の仕事に反映させていきます。