八ケ岳エコハウス「ほくほく」プロジェクト。ほくほく造作+。

ほくほく造作+
家主斎藤健一郎さんのご依頼で、山のようにある本をほくほくに収納&飾れるようにオーダー本棚を3箇所製作しました。
新聞記者らしく本は半端なくありますので、皆さんが訪問された時にはゆっくり読書に当ててみるのもいいですね。

 


まずは広間の隅にあるピスタチオカラーの珪藻土前を。
ここは下にソファ&ベッドスペースとなり、一番身近に本を手に取って取れる場所。
色鮮やかなピスタチオウォールをなるべく見えるようということと、金物などを見せない工夫ということで、隠し受け材を使いつつ、縦横を相欠きで組み合わせました。
通常なら両サイドにも縦の板材を入れるのでしょうが、これは使っていません。
両縦と上部の板が無い、仕切りラインだけに限定した組み立て方法としました。

 


次に作ったのは玄関より右ゾーンにある書斎の本棚。
これは可動式を前提として製作。
一般的な棚柱などの金物は使わず、溝に板を差し込む方式をとっています。
溝の形状には、在来仕口の代名詞となる蟻です。
蟻溝の可動棚。
溝も若干緩くして滑りやすく加工しました。
溝の位置は本のサイズを吟味して一定間隔で突いております。
もちろん、4通りのスペースは全て同じサイズに割付。
柔軟に本の収納が対応できます。

 


最後に作ったのは、広間の矢切部分。
ここは上部のため、基本はお飾りの書庫。
これは固定方法に難儀しました。
最終的に壁面にわかりにくい受け材を先行して取り付け、縦仕切りをこの受け材にかませて、棚板を差し込んで棚板を受け材に固定する方法を取りました。
やはり、リノベあるあるで壁の不陸はどうにもなりませんでしたが、下から見る分には綺麗に納まったのではないでしょうか。